(2)昇任
昇進は、各職群ごとに異なり、一般的には同じ職群又は職列内で昇任する。
?@昇任権者:任命権者。各機関は、昇任・選考委員会を設置し、昇任候補者を推薦する。
?A基準
・昇任に必要な資格は、資格基準に基づく官職の格付けによる。
・昇任には、次の要素が考慮される。
:勤務実績(直前の2回の勤務評定で「優秀」(Very Satisfactory)以上の評定を受ける必要がある)
:学歴(たとえば、課長級の昇任には修士号が必要とされる。)
:研修
:経験
:顕著な業績
:身体的特性
:人格
:潜在能力
:表彰など
・第1レベル及び第2レベルの官職の場合は、昇任予定官職の職務に照らし、次席(next-in-rank)の官職が特定される。なお、次席の官職とは、昇任予定官職と最も職務の関係が密接な官職とされ、組織、分類、給与、先任権(Seniority)、地理的関係などが考慮される。
?B昇任候補者
次のレベルに応じ、次席の官職を占める者のうち、最も高度の能力かつ資格を有し、昇任予定官職の任用資格その他の条件を満たす者が選考される。
第1レベル……各機関内での次席の官職を占める者
第2レベル……政府内で次席の官職を占める者。なお、昇任候補者の能力、資格などが同等の場合には、空席官職が存する機関の職員に優先権が与えられる。
?C昇任の決定過程
ア 昇任候補者の評価
各機関は、昇任候補者の資格審査を行い、昇任候補者名簿を作成し、昇進・選考委員会に提出する。委員会は、昇任候補者名簿に掲載された職員について評価を行う。なお、審査に際し、能力があり、かつ、適格者であると思料する者は、委員会に出席することができる。
イ 候補者の推薦
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